2007年5月22日(火)16:25

プローディ前欧州委員長はEU憲法の安易な妥協に警鐘を鳴らす

ブリュッセル(AP)

イタリアのロマーノ・プローディ首相はEU憲法を巡る論争で安易な妥協をせぬよう警鐘を鳴らした。先の欧州委員会委員長を務めたプローディ首相は火曜日、憲法反対論者に対して二つの統合速度のEUが生まれる可能性を警告した。もしいくつかのEU加盟国が憲法条約案の重要な改革項目に対する抵抗をやめないのであれば、改革の心構えのある国々が先行しなければならない、と首相はストラスブールの欧州議会で主張した。「そうなれば統合の推進力になる国々がグループを形成することは、最良の解決策になろう。」

私は憲法問題打開の道を見出そうとする議長国ドイツの努力を支持する、とプローディ首相は強調した。「しかし一方でイタリアは妥協そのものが目的でないことも十分承知している。もし妥協案が納得の行くものにならなければ、私たちは承認するつもりはない」と首相は釘を刺した。イタリアはすでにEU憲法の批准を済ませた18ヶ国中の一つである。フランスとオランダは国民投票で否決している。これを受け、他の7ヶ国は当面批准を見送っている。

欧州委員会の前委員長であるプローディ首相は、焦点のEU憲法に盛り込まれた改革規定を支持し、熱弁をふるった。EU外交政策の強化などの中心的要素は放棄してはならない。これは「歴史に対する無責任」である。今日でも中東や他の危険地帯で、「私たちがEU外相を持たぬがゆえに蒙らざるを得ない損失」が明らかになっている、とプローディ首相は述べた。

加えて中国やインドなどの台頭する大国に対して声を一つに揃えることは欧州市民自らの利益に叶う。さもなくばEUはいつの日か「アジアという大きな大陸の小さな付属物」になってしまう。「私たちは自らの将来を決定的に閉ざしてしまうことになるのだ」とプローディ首相は警告した。

原題:Prodi warnt vor faulem Kompromiss bei EU-Verfassung




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